先輩とマグカップと、コーヒー。

マグカップの話

先週のこと。
尊敬してやまない、大好きだった先輩が会社を去ってしまった。
あまりに突然すぎて状況がよく理解できないまま、
先輩が荷物の整理をしている所をただただ眺めていた。

片付けが終わったあと先輩は私に、
いつも使っていたマグカップと、ドリップコーヒーをくれた。

「そんなのいらないですよ。」って私は言った。
見る度に、使う度に、先輩を思い出して泣いてしまいそうだったから。
「いいから。」って言って、マグカップは私のデスクに引っ越してきた。

今朝会社に行くと、
マグカップと、いつも飲んでいたUCCのコーヒーだけが
いつものようにそこにあって、
だから先輩もひょっこり現れるかと思ったけど、
やっぱり現れなかった。

会社が離れたからって、
先輩との付き合いが終わるわけじゃないし、
何一つ関係が変わるわけでもない。

そこまで、悲しむことじゃないのかもしれない。

だけど。。
マグカップじゃなくて、先輩にそこに居てほしかった。

自分が会社を去るときに、
私の持ち物の何をあげたっていいのだけど、
このマグカップだけは私が持って帰る。

100円ローソンで買ったって言っていたマグカップだけど、
私にとってはどんな高級なブランドのマグカップより価値がある。

まだまだ悲しくて、寂しくてたまらないけど、
宝物がまた1つ増えた。

思い出がつまったマグカップを使うと、
何だか先輩が側にいてくれる気がする。

うん。コーヒー飲んで、前を向こう。
成長した姿で先輩に会いに行こう。

マグカップは私のお守り。
先輩。。本当にありがとう。